お役立ちコラム
軽自動車のタイヤの選び方
「タイヤが安全のために重要」ということは何となくわかっていても、「軽自動車では特に重要」ということは意外に知られていません。 実は、軽自動車のタイヤは以下のような理由から摩耗しやすく、普通自動車よりも早く交換時期が来ることも多いのです。 幅の狭いタイヤなので、そもそも負担が大きい タイヤ径が小さいので、回転数が多く、擦り減りが早い 軽自動車特有の小回りやふらつきで、タイヤが偏摩耗する タイヤが摩耗すれば更に安定感がなくなるのはもちろんのこと、スリップしやすくなったり、ブレーキが効きにくくなったりします。だからこそ軽自動車のタイヤのコンディションは定期的に確認するようにしましょう。
タイヤ選びのポイント
タイヤを選ぶ時に値段やクルマに合ったサイズが重要なのは言うまでもないことですが、併せて注目したいのが性能です。 JATMA(日本自動車タイヤ協会)ではグレーディングシステムを用意しており、以下の2つの観点でタイヤの性能が分かるようにしています。 □転がり抵抗性能⇒走行中にタイヤが損失するエネルギーの少なさ AAA、AA、A、B、Cの5段階 □ウェットグリップ性能⇒濡れた路面でのタイヤのグリップ力の強さ a、b、c、dの4段階 このグレーディング表示があるのはノーマルタイヤ(サマータイヤ)のみで、スタッドレスタイヤは対象外です。それでもノーマルタイヤを選ぶときには参考になるので、クルマを選ぶ際はチェックしてみてください。
低燃費マークにも注目
特に低燃費なタイヤについては、「低燃費タイヤ」の認定がされています。 上述のグレーディングにおいて転がり抵抗性能が「AAA」「AA」「A」、ウェットグリップ性能が「d」以上のものが対象で、安全性と環境性能を満たしていることの証とされています。
軽専用のタイヤしか使えないので注意
タイヤを選ぶ際に注意したいのが「軽自動車には軽専用のタイヤしか使えない」という点です。 普通自動車のタイヤは16インチ以上のものを使うことが多いのに対して、軽自動車のタイヤは14インチまたは15インチが主流。またインチサイズは同じでも幅が異なるため、同じタイヤを装着することはできないのです。 タイヤを購入する際は、軽専用のタイヤであることを確認するようにしましょう。